去る1月15日から17日にかけてサンフランシスコで開催された"Davis International Weather Summit 2019"において、デービス・インストゥルメンツ社はWiFiを利用した新しいデータ・アップローダー" ウェザーリンクLive "を発表しました。これまでのウェザーリンクIPは有線LAN(Ethernet)経由でウェザークラウド"WeatherLink.com"に気象データを自動アップロードするデータロガーでしたが、このウェザーリンクLiveは屋外のセンサー・データを瞬時にストリームして、無線LAN(WiFi)経由でWeatherLinkウェザークラウドに容易にアップロードすることが可能になります。
セットアップも非常に簡単で、アプリをお持ちのスマートデバイスにダウンロードし、Bluetooth経由でアプリの指示に従って設定していくだけです。すぐにクラウドにアップロードされたデータをスマートフォンやタブレットで確認することが出来ます。もちろんデータへのアクセスはPCからブラウザを利用してでも可能です。そしてもうひとつ、アマゾンが提供するAlexaを利用して、これからの天気の予測を訊ねることも可能になります。Weather Summitの会場では実際にアマゾンechoを使ってAlexaに話しかけ、天気の予測を訊くというデモを行っていました。(但し日本語対応は未定です)
アメリカではこれまでもCWOP(Citizen Weather Obseerver Program)という市民がローカルな気象データを公開するシステムが普及していますが、日本でも今後は気象データを重要なビッグデータとして、一般市民が自身の計測した気象データを公開することを推し進めていく方向に向かっています。簡単にWeatherLink.comウェザークラウドにデータをアップロードするシステムとしてウェザーリンクLiveは重宝しそうな新製品です。アメリカでの発売は春ごろを予定しているとの事ですが、日本では技適取得など国内電波法適合の関係で夏以降の発売となりそうですので、それまで暫くお待ち下さい。