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2017年08月02日

気象観測機器

新型エアロコーンで強風時の雨量測定精度が向上したVantage Pro2

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1月のデービス・インストゥルメンツ社International Weather Summitで公開されたVantage Proシリーズ用の新型レインコレクターコーン”AeroCone”(エアロコーン)が正式にリリースされました。既に日本向けにもこの新しい”AeroCone”を装備したVantage Pro2シリーズが出荷されています。全てのVantage Pro2シリーズが新型コーン搭載モデルに置き換わりますが、現在の在庫の関係でモデルによって新型コーン搭載モデルの出荷時期が前後する場合もありますのでご了承ください。現在はケーブル式Vantage Pro2(6152C)から順次切り替わっております。

Hold Onto Your HatVantage Pro2のコンソールはそれ自体がいろいろなアドバイスをしてくれるのをご存知でしょうか?コンソール下部のチッカーと呼ばれるゾーンには設定時やトラブル発生時に役に立つ様々なコメントが表示されるのはご存知だと思いますが、例えば上の写真のように”Hold Onto Your Hat”(びっくりしないでね)と表示されることがあります。まさに強風で帽子が飛ばされそうなのを必死に押さえている様子が目に浮かびます。あるいは”It’s raining cats and dogs”(土砂降りになっています)なんてコメントが出ることもあります。気象状況に応じてこんなポップをコンソール上に見つけたことのある人も少なくないでしょう。そんな暴風雨の状況の時こそ、新型”AeroCone”が本領を発揮するのです。

AeroCone specification2

上の図は新旧レインコーンに強風が吹きつけた時の空気の流れを比較したものです。旧タイプのレインコーンでは強風がレインコーンの筐体にぶつかった際に上方に巻き上げられ、レインコレクターの口の部分でレインコレクターに入ろうとした雨水をはじきとばしてしまうことがありました。このため実際の雨量よりも少なく雨量をカウントしてしまうという事象が起きていました。新しいデザインのレインコーンはこの点を改善し、風を円錐の回りに流します。それにより、レインコレクターの口での乱気流と摩擦を減らすことができ、測定精度が向上しました。レインコレクターの開口部のサイズやベース部のサイズに変更はありませんので、これまでのレインコーン、レインコレクターとの互換性は保たれています。旧型コーンから新しいAeroConeにグレードアップしたい方にはエアロコーン・リプレイスメント・キット(#6462)が用意されています。

大学などの研究機関をはじめとして、専門的な研究者の方から、個人で利用されている方まで幅広い方のニーズに応えるVantage Pro2が、更に精度を増して、より多くのユーザーのご要望にお応えできるようになりました。デービス社ではお客様のご要望を受けて日々製品の改良に取り組んでいます。

 

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