いつでも、どこからでも測定した気象データにアクセスできます！

既報の通り、昨年11月よりデービス社のウェザー・クラウド WeatherLink.com が2.0にバージョンアップしました。新しくWeatherLink.comにアカウントを作成し、デービス社ウェザーステーションのデータをアップロードしている方は既に新しいWeatherLink.comを利用されていることと思いますが、11月以前からWeatherLink.comにアカウントを開設して利用されている方は未だ旧タイプのブルーバックWeatherLink.comにデータをアップロードする形になっています。デービス社では旧タイプのWeatherLink.comをご利用中の方も、順次WeatherLink.com2.0に移行するべく準備を進めています。デービス社からは2018年第2四半期に移行するとアナウンスされておりますので、6月までの間に移行されるものと思われます。今しばらくお待ちください。

Bulletin画面

それでは WeatherLink.com 2.0がどのように変わったか見てみましょう。まずメインとなる”Bulletin”(現況気象)画面です。旧WeatherLink.comはブルーバック(空に雲が浮かぶデザインですが)に文字のみでデータが表示されていましたが、これがウェザーリンク・ソフトウェアのようなグラフ表示画面になり、しかもデザインがはるかに今風になりました。

またBulletin画面のダッシュボードは自由にカスタマイズすることができ、それぞれのタイルの位置をお好みによって移動させることが出来ます。あなたの仕事の上で重要な順番にタイルを並べ替えることが出来ますし、大きさも変更することが可能ですので、インストールされている全てのセンサーのデータの表示をお好みに応じてアレンジし、アップロードしたデータを離れた場所からでも閲覧することが出来ます。

Chart画面

Chart画面ではY軸上に最大４つまでの異なるセンサーデータ単位を表示させ、棒グラフや折れ線グラフでビジュアル化させることができます。(グラフは取り付けられたセンサー・データをすべて表示することが出来ますが、Y軸上にデータの単位を数値で表示できるのが４つまでという意味です。例えば気温の℃、湿度の%、気圧のhPa、風速のm/sの４つ等を選択して表示します)X軸上では表示するスパンを、詳細を見るために１時間表示にズームインしたり、傾向を見るために１年間表示にズームアウトしたりすることが出来ます。

Data画面

Data画面ではウェザーステーションで収集したデータを生の数値で表示します。データを降順、昇順でソートすることも可能です。これまでのWeatherLink.comと大きく違うのが、これまでは一度ウェザーリンク・ソフトウェアにデータを読み込んでからExcelなどで処理するためのcsvファイルに書き出す必要がありましたが、このWeatherLink.com2.0ではサイト上からダイレクトにcsvファイルでデータをダウンロードすることが可能になりました。測定したデータを一度csvファイルに変換してExcelで統計的に処理していた方には手間がひとつ省けるということで、待たれていた機能ではないでしょうか？

Map画面

Map画面では世界中のWeatherLinkネットワーク内の公開されているウェザーステーションのコミュニティを表示したり操作したりすることができます。ステーションをクリックすると現在のデータの概要が表示され、[bulletin]ボタンを押すと、そのステーションのカスタマイズされたウェザー・ダッシュボードを表示させることができます。

Mobilize画面

Mobilizeアプリはデービス社の新しいiOSとAndroid用ウェザー・アプリです。Mobilizeを使用することで天気はもとより、霜、作物、灌漑のビューをカスタムに作成することができます。冬の寒い時期に農作物を凍らせないように監視したり、乾燥した時期に灌漑をする必要性を判断したりする強力な支援ツールとなります。

旧WeatherLink.comをお使いの皆様は新しいWeatherLink.comへの移行が完了しますまで、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

尚、デービス社が公開しているサンフランシスコ近郊のヘイワードにあるデービス本社付近の気象データにはこちらからアクセスできます。