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紫外線最小紅班線量 (UV MEDs)

読み
:しがいせんさいしょうこうはんせんりょう
英語名
:UV MEDs

MED(Minimal Erythema Dose)は最小紅斑線量のことで、日光に当たった後24時間以内に、ほんのわずかな肌の赤みを引き起こすのに必要な日光の曝露の量と定義されています。言い換えると、1MED の日光に当たると肌が赤くなるということです。同量の日射でも、日焼けは肌の色により異なりますので、肌の黒い人に対する1MED と肌の白い人に対する1MEDは異なります。
アメリカ環境保護庁(EPA)とカナダ環境省は肌の特徴と日焼けの割合を関連させて、肌のタイプの類型を作りました。以下の表A-1 とA-2 は肌のタイプのリストです。

表A-1 EPA 肌の日焼けのタイプ

肌の日焼けのタイプ 肌の色 日焼けの経過
1- 黒い日焼けにならずに、常に赤い日焼けになる 青白いまたは乳白色;
滑らかな肌
赤い日焼けが進行; 痛みのある水ぶくれができ、皮が剥ける
2- 時々黒い日焼けになるが、普段は赤い日焼けになる 明るい肌色;
時折しみやそばかすがみられる
通常肌がピンクまたは赤くなる日焼け:
次第に明るい褐色に進行することがある
3- 普段は黒い日焼けで、時々赤い日焼けになる 褐色、茶色、オリーブ色;
明らかな色素沈着がみられる
めったに赤い日焼けにならない; 比較的
早く褐色になる
4- 常に黒い日焼けで、まれに赤い日焼けになる 暗褐色、こげ茶色、黒 めったに赤い日焼けにならない; 非常に
早く褐色になる

* 赤い日焼け: 日光に当たって数時間後から現れる肌が赤くなる日焼け(紅班)
* 黒い日焼け: 赤い日焼けが消失した数日後に現れる肌が黒くなる日焼け

表A-2 カナダ環境省 肌のタイプと日光への反応a

肌の日焼けのタイプ 肌の色 日焼けの経過
I 常に赤い日焼けになりやすく、黒い日焼けにはならない
II 常に赤い日焼けになりやすく、まれに黒い日焼けになる
III 肌色 ほどほどに赤い日焼けになり、次第に黒い日焼けになる
IV 褐色 まれに赤い日焼けになり、よく黒い日焼けになる
V 暗褐色 めったに赤い日焼けにならず、かなり黒い日焼けになる
VI 赤い日焼けにならず、濃い色素沈着になる

a. ハ-バ-ド大学メディカルスクールのT.B. Fitzpatrick 氏による開発。氏の肌のタイプに関する詳細は、「Arch Dermatol 1988; 124:869-871」のFitzpatrick TB 編集:「the validity and practicality of sun-reactive skin types Ⅰ~Ⅵ」に掲載されています。

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