湿度自体は、単純に空気中に存在する水蒸気の量を示すものですが、空気中に含有できる水蒸気量は気温と気圧で異なります。相対湿度はこれらの条件を考慮に入れ、空気中の水蒸気の量と空気が水蒸気を含有できる量との割合をそのときの湿度として表します。ですから、相対湿度は空気中の実際の水蒸気量ではなく、容量に対する空気中の水蒸気量の割合をいいます。コンソール画面上の「湿度」とは、相対湿度を指します。
相対湿度は温度、気圧、水蒸気量により変化するということを認識することが重要です。例えば、10グラムの水蒸気を含有できるある体積の空気が4グラムの水蒸気を含有していたら、湿度は40%ということになります。そこに2 グラムの水蒸気が加われば(計6グラム)、湿度60%ということになります。同じ体積の空気が暖められて20グラムの水蒸気が含有できるようになれば、たとえ水蒸気の量が変わらなくても、湿度は30%になります。
湿度が低く暖かい空気は水蒸気の含有量が大きくなるので、相対湿度は植物や濡れた地面からの蒸発の量を決定する際に重要な要素となります。